恋愛対象外だから!【おまけ追加】
京ちゃんは仕事があるらしく『俺は医局へ戻るから体調悪くなったらナースコール押すんですよ?』と何度も言いながら…。
そして、京ちゃんの言う通り3分後ぐらいにはるちゃんがTシャツにジャージ姿で来た。
「…楓加、本当におまえってやつは。なんで体調悪いって言わなかった?」
「朝、起きた時誰もいなかったし、藤本先生にスポーツテスト参加しないと成績ないって聞いたからかな?」
はるちゃんは大きな溜息をついた。
「楓加が倒れたとき水道付近で女共の奇声が響いたんだ。…何かと思って奏人と行ってみれば楓加倒れてるし、鷹取が抱えてるし…、」
そうだ、あたし... 目の前が真っ暗になった。
急に意識が飛んだ…、記憶がある。
「心配かけてごめんね、はるちゃん。」
「許さない。…本当に倒れているのを見たとき心臓が止まるかと思った。」
さっき、京ちゃんにも似た言葉を言われたような気がする。
「あ、はるちゃん。トイレ行きたいんだけどどこにあるか知ってる?」
「…トイレ?廊下を出て真っ直ぐ奥に歩いて右に曲がったとこにあった。」