恋愛対象外だから!【おまけ追加】
立とうとした時、足首に痛みがはしった。
「…痛っ。」
そういえば、先輩に押されて痛めたんだっけ。
あたしって本当に鈍臭いかもしれない。
…うん。
だって、押されて転けて足痛めるって…。
「楓加、まだ頭が痛むのか?」
「ううん、足首痛めてるみたいで。」
「は?足首…?ちょっと、見せてみろ。」
ベッドから足を出しはるちゃんに見せた。
「…結構腫れてんな。昨日の夜普通に歩いてたよな?今日痛めたのか?」
「…うん、まぁ?」
鷹取会長のファンクラブの会長に押されて転けたなんて死んでも言えない。
はるちゃんはナースコールを押し、暫くしたら京ちゃんが来た。
「ったく〜、足も痛めてたんですか?」
「…京ちゃんごめんね?」
京ちゃんは、色々とブツブツ言いながらあたしの足を見たり触ったりしていた。
「厄介なことに、捻挫じゃなさそうですね。」
と言いながらナースコールで車椅子の手配をしていた。