恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「ふうちゃん、僕は誰に何を言われようとも、ふうちゃんのことが大好きだからね?」
「そんなの、あたしも唯ちゃんのことが好きだよ?…だって家族じゃん?」
あたしがそう言った瞬間に、蒔茉さんが爆笑した。変なこと言ったっけ…。
「…あ、あのね?ふうちゃん。僕の好きって感情はね?…あー、なんて言えばいいんだろう。うーん、僕の好きは恋愛感情としてだよ?」
「…はへ?」
唯ちゃんとあたしって兄妹。
蒼ちゃんとあたしも兄妹。
類ちゃんとあたしも兄妹。
…あたし達、兄妹なんだよね?
「ふうちゃん、僕は本気だよ?昔から僕はふうちゃんしか見てこなかったから。」
いきなり、カミングアウトされてパニクらないわけがない。
てか、なんで蒔茉さんはいないの?
あれ、さっきいたよね。
…いつの間にどこかに行ったの。
「蒔茉なら、数秒前に店からヘルプ来てお店に帰ったよ。」
「…そ、それなら唯ちゃんだって!」