恋愛対象外だから!【おまけ追加】
何だろう、この気持ちは。
「でも、唯ちゃん。…あたし恋愛感情で唯ちゃんのこと見たことない。それに兄妹だよ?」
「…兄妹とか知ったこっちゃない。僕は純粋にふうちゃんが好きなんだもん。」
今はきっと、何を言っても唯ちゃんは言い返してくるような気がする。
「…ごめん、唯ちゃん。」
「何で?僕はずっとふうちゃんのことが…。」
唯ちゃんがどんどんと迫ってくる。
…逃げれない。
ううん、逃げちゃダメ。
蒼ちゃんの時も逃げて結局何も出来なかった。
「…ふうちゃん逃げないの?怖くないの?」
「……こ、怖いよ。でももう逃げたくない。」
蒼ちゃんみたいになってほしくない。
これ以上、逃げたくない。
「逃げないと僕、キスしちゃうよ?」
「…キスされなくても、あたしが結局逃げたら唯ちゃんのこと傷つけちゃう。」
「そうだね、僕も蒼君みたいに女遊びに目覚めちゃうかもね。」