恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「…ん、」
閉じていた目をゆっくり開けてみた。
蒼ちゃんはいつもの優しい笑顔だった。
「ごめん、ふう起こした?」
「ううん、…ごめんね蒼ちゃん。」
「…え?」
ずっと、蒼ちゃんに謝りたかった。
蒼ちゃんのこと傷つけちゃったから。
「あたし、蒼ちゃんのこと好きだよ?でもね、恋愛感情じゃない。家族として大好きなの。」
「…知ってるよ。ふうは俺のこと異性としてみていないぐらい。」
「だって、やっぱり蒼ちゃんとあたしは兄妹で蒼ちゃんはお兄ちゃんだから。」
お兄ちゃん以外に見ることなんてできない。
「俺もそのくらいわかっていたよ。でも、夏樹や千早に告白されてるのをみたらムカついた。…俺こそごめんな、でも俺諦めないよ。」
…へ?
「諦める意味がないからね。…ふう、これからなにが起ころうとも大丈夫だから。」