恋愛対象外だから!【おまけ追加】



「…あたし、2人の子どもじゃなかったの?」


「まぁ、血縁的にはそうなるわね。」



今思えば、あたし以外血液型で考えるとあたしだけAB型で他はO型とB型。


…こんな単純なことに気づかなかったあたしは馬鹿なんだろう。



「…あたしの両親は、どこにいるの?」


「……楓加が4歳の時に居眠り運転の車に楓加を庇い、ひかれて2人共で亡くなったよ。」



なんで、4歳の頃の記憶なのに覚えがないのだろう。その時には、もう椎名家にいた。


それに、あたしが実の両親を殺したんだ。



「…あたしが、殺した。」



ギュッと、温もりも感じた。



「……楓加、違うわよ!あなたは佳苗(カナエ)達を殺してなんかいないわ!」



お母さん…、
ううん、本当のお母さんじゃないんだ。



「違うことない!だって、庇った…んでしょ?それで2人共、死んじゃったんでしょ?」



結論的には、あたしが殺したんだ。


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