恋愛対象外だから!【おまけ追加】
あたし1人だけ知らなくて、
京ちゃん達は、この事を背負ってあたしの面倒を見てくれて一緒にいてくれた。
…赤の他人なのに。
「…っ、ハァハァッ、」
息ができない…、苦しい。
何で、…こんなに苦しいの。
何で、…もう、色々とわからないよ。
((ガラガラ))と病室のドアが開く音がした。
「っ、楓加?!しっかりしろ!大丈夫だからな、…過呼吸か。」
視界が少しボヤけているけど、声でわかる。
はるちゃんの声。
俺様で自分勝手、でも優しいお兄ちゃん。
「ちょっ、母さん!」
そんな叫ぶ声が聞こえる。
何で今更、赤の他人なのに。
どうして、あたしに対して優しく接するの?