恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「それでいいよ。」
はるちゃんの膝にのりながら次の授業が始まるチャイムが鳴った。
…サボってしまった。
「えっと、いつまでここに…。」
「1ヶ月も楓加が学校にいてないだけで寂しかった。1週間後からテストだけど大丈夫?」
…ん?って、あっ!
中間テストの存在を忘れていた。
非常にやばい。
「…む、無理に決まってるじゃん!」
特に国語科。
今回は、授業にも出てないしってことで危険。
あたし人生初となる、赤点か?!
赤点なんてとったら、京ちゃんとはるちゃんに怒鳴られる可能性が高い。
「俺が教えてやろうか?…数学以外ね。」
「やったぁ!」
「いや、待て。今日楓加あの応用問題なんで解けた?楓加休んでたよな?」
1人で勉強して解けました…、とカッコよく言いたいとこだけど正直に言おう。
「京ちゃんとか他の病院内の先生達に教えてもらいました。」
「…あ?」
再び、機嫌悪くなった。
「進学クラスの勉強なんて誰かに教えてもらわないと解けないやつばっかだもん!」