恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「…それなら、俺に聞けよ。」
「だって、はるちゃん忙しいじゃん。テスト問題作ったり普段学校でも教えてるのに。」
家に帰ってきた時も、疲れたオーラを漂わせてソファーに倒れ込むくせに…。
「俺の心配なんていつからするようになった?
昨年なんて期末試験作成中に俺の部屋入ってきて泣きながら『教えて〜』なんて言ってたくせに。…もう忘れたのか?」
泣いてはない…と思うけど、
「とにかく、あたしだって大人になったの!
Can you understand??」
「…ったく。」
見てる限り、呆れられてる。
いつものことだけど。
「というわけで、今日からテストまで放課後5時半までと家に帰ってから勉強会。俺が教えるんだから学年1位ぐらいとらねーと許さない。」
なんか、今ものすごいこと言ったよ。
今回は国語が無理な気しかしない。
…いや、いつものことだけど。
「…努力はします。」
地方でも有名な進学校。
テレビ取材もよく来るから日本で知らない人はいないほどで天才が集まる。
進学クラスでも各県からの天才児が何人も。