恋愛対象外だから!【おまけ追加】
((ガラガラ))と準備室のドアが開いた。
「…邪魔が入ったか。」
はるちゃんはそう呟きながら溜息をついた。
あたしとしては奏人君が来てくれて本当に有難いんだけどね。
「邪魔とは心外だな。…てか、楓加ちゃんは普通なら授業中でしょ?課題だけど。」
「…チッ、俺の勝手だろ。」
かなり、自己中心的な発言しましたよ。
「遙、シスコンもいい加減にしとけよ?」
「楓加は俺のものだ。」
…ん?……へ?
「えっ、そうなの?…楓加ちゃん?」
「所有物にされた覚えないよ!」
確かに、『好き』とは言われたけど。
でも…、ね?
「あ?昔から楓加は俺のものって決まってんだよ。…わかんねーの?」
わかるはずない。
はるちゃんの考えてることなんて…。
「とにかく、楓加ちゃんは教室に戻ろうか。結構な課題の量あったよ。」
か、課題の存在忘れてたぁ〜!
やばい、成績が低くなる!
物理とか苦手なほうだし…。