恋愛対象外だから!【おまけ追加】
多分、もう夕方の6時半を過ぎている。
いつもなら、とっくに家帰って夕飯の支度をしている頃。
「で、ふうちは家出でもしたんか?」
家出になるのかな。
「わかりません。」
ただ、家族じゃないのに帰っても。
それに、菊川さんに消えろと言われた。
「訳ありって感じか?ま、とにかく今日のとこは泊まって行き。
別に、襲ったりしやんから。」
エレベーターの扉が開いた。
って、え…、
「ふちゃん?!な、何で夏樹といるの?!」
何故か、エレベーターにいたのはスマホをいじってた飛鳥君。
「飛鳥、騒がしいわ。」
「てか、蒼眞からさっき電話きたよ?ふちゃん帰ってきてないって。」
「蒼ちゃんから?」
何で、あたしなんかのこと心配してくれるんだの。家族じゃないのに。
「とにかく、蒼眞には連絡いれとくからね。」
「ちょい飛鳥待ちな。…今日のとこはふうちの居場所は明かさんといてやって。」
「…夏樹がそこまでするってことは余っ程のことなんだね。
わかった、でも連絡はいれとく。」