恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「京君、また急な話だね。」
「前々から悩んでいたことですが、俺の初恋は叶いそうにないので先に退散します。」
…京ちゃんの初恋?
どんな人なんだろう。
「ま、俺からしたら願ったり叶ったりだな。俺はふうのことはまだ諦めてないし。」
「蒼君何言ってるの、ふうちゃんは僕のだから譲らないよ。」
「は?待て。楓加は俺のだからおまえ達は手出ししたら許さねぇ。」
…ん??
なんかさっきからあたしがどうちゃら…、
「あの、あたしは誰のものでもないです。」
「「「あ?」」」
と、はるちゃんも唯ちゃんも蒼ちゃんも睨みながらあたしを見てきた。
あたしは正論を言ったつもりですが。
…だって、別に誰のものでもないから。
あたしはあたしのものでしょ?
「さて、俺は蜜葉のお迎えに行ってきます。
蜜葉には昨日、楓加は友達の家に泊まりに行ったと言っています。」
そう言い残して言ってしまった。
「…あ、うん。」