恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「行っておいで〜、はる先生がお兄ちゃんなんて羨ましい限りなんだけどね。」
はるちゃんがお兄ちゃん、なんて正直言ってあたしはあまり意識したことない。
どっちかって言うと、友達感覚。
「イッテキマース。」
乗り気じゃないまま、準備室に向かった。
はるちゃんに会うの怖いんだけど。
…別にさっきは話聞いてなかったわけじゃなくて、少し考え事をしてただけ。
でも、もし、菊川さんとはるちゃんが結婚するってなった時あたしは笑顔で祝福することができるのだろうか。
多分、あたしはできない予感がする。
「…楓加遅い。」
「そう思うなら呼び出さないで。」
「無理、俺が楓加不足になるから。俺の元気の源は楓加なの。」
と、ギュッと抱きつかれた。
「…もー、25歳のくせに。」
「好きなやつに甘えるのに年齢なんて関係ねーんだよ。…わかるか?」
と、急にそういう事言う。
あたしの心臓は持つのかな。
「俺は昔からずっと、楓加が好き。」
「…へっ?」
「昔からずっと兄妹なんて意識したこともなかった。」
こう言われたらどう返したらいいんだろう。
「…うん、」