恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「俺もそこまで待てるほど余裕ないから返事は早めに…な?」
そう言って、『次の授業始まるから教室に戻れー』と言われあたしは胸のドキドキが収まらないまま教室に戻った。
「あれ、やけに早いね。
そして、顔真っ赤だけど何かあったの?」
「な、なにもない!」
燐ちゃんは鋭い。
…何かそのうち色々とバレそう。
「次の授業の英表は課題だってー。」
「あ、そうなの…?」
てか、今は心を落ち着かせたい。
無駄に鳴り響くあたしの鼓動。
周りに聞こえてるんじゃないかと思うくらいドキドキしっぱなし。
何であんなに無駄にドキドキさせるの。
「ちょっと、トイレ行ってくる!」
「…んー、」
あたしは教室から一旦出た。
落ち着いてから教室に戻ろう。
そう思い、屋上に向かった。
今日の天気は曇り。予報では雨って言ってたけどまだ降ってない。
微かに香る雨の匂い。