恋愛対象外だから!【おまけ追加】
中央通りまで来た。
そして、2人は目立つ場所にいた。
歩道橋というところで。
楓加と菊川がいてるのは反対側。
『楓加』と叫ぼうとした時、
菊川が楓加のことを突き飛ばし、楓加が歩道橋の階段から落ちていった。
俺はその瞬間を見てしまった。
俺の視界で楓加が歩道橋から落ちて地面が赤く染まっていく瞬間を…、
俺は数秒立ち尽くすことしかできなかった。
だが、すぐに正気に戻り
急いで、楓加のいるところに向かった。
歩道橋に菊川の姿は既になかった。
逃げたんだろう。
俺は救急車を呼び…、待った。
5分もしないうちに救急車が来て京の職場である病院に向かった。
何で、楓加が傷つかなきゃいけないんだよ。
何で、俺は同じ過ちを繰り返してるんだ?
誰も、もう傷つけないって誓ったはずなのに、何でこうなるんだよ。
濡れた楓加の手を握った。
雨で冷えきった手に濡れた髪、だが頭からは誰が見てもわかるほどの血のあと。
多分、今も出血している。