恋愛対象外だから!【おまけ追加】
「…そっか。ふうちゃんのことだから無事に決まってるよ。」
俺より弟の唯の方がしっかりしてる。
普段は頼りないけどこんな時は頼れる。
そして、また沈黙が続く。
楓加が処置室に入ってから4時間が経とうとしていた。
すると、処置室のドアが開いて京と女医が出てきた。
「京君、ふうちゃんは…?」
「楓加の容態については、百合から説明してもらいます。」
「初めまして、脳神経外科の清水 百合(シミズユリ)と言います。
現在の状況で言いますと、落ちた衝撃により頭を強くうってます。
今後、何かしらの後遺症や植物状態になる可能性も出てきます。」
…後遺症?……植物状態??
「…京、俺は楓加を守ってやれなかった。」
「大体は見当が付きます。先程、こちらから警察に連絡をしておきました。
時期に来るでしょう。」
何で俺は過ちを繰り返してるんだ?
「1つ、遙は昔から自分をよく責める癖がありますから今回についても責めてるんでしょう。しかし、遙のせいではないですからね。」
京は本当に俺達兄妹のことをよく理解してくれている。
「そうだよ、はる君。
自分を責めちゃ駄目だよ。」