魔法のコンパクト
prolog



どの学校にもいると思う。


地味で、冴えなくて、同級生にはクラスにいるのかさえ気にされない存在。この学校、このクラスの場合、それはわたしのことだった。



そう、「だった」のだ。彼が私の前に現れるまでは。




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