魔法のコンパクト
prolog
どの学校にもいると思う。
地味で、冴えなくて、同級生にはクラスにいるのかさえ気にされない存在。この学校、このクラスの場合、それはわたしのことだった。
そう、「だった」のだ。彼が私の前に現れるまでは。
< 1 / 3 >
メニュー