夏の香り
荷物を持って外で帰りのバスを待っていると、数メートル先にあの柑橘爽やか青年が友達と一緒に違うバスを待っていた。

じっと見ていると、目が合った。

その瞬間、柑橘爽やか青年はニッコリ笑った。

「体調どう?」
近づきながら尋ねる。

「お陰さまで元気です。」

「そう。良かった。無理しないでね。」

「あ……。」

柑橘爽やか青年は笑顔のまま、やって来たバスに乗って帰ってしまった。

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