松田先生オシエテ.


今にも壊れそうな扉を開けると
生ぬるい風があたしを迎えてくれた


「文化祭なんて嫌いだ」


そう呟き
コンクリートの床に寝転がった。



6月だというのに晴れていた。
でも、ムシムシしていた。



制服の内ポケットから
スマホとイヤホンを取り出す。



無意識に手が動いて
あの曲を流していた


松田先生の車で聞いた
あたしの大好きなあの曲を
< 41 / 60 >

この作品をシェア

pagetop