松田先生オシエテ.
「おーい、席つけ~」


松田蒼先生はあたし達3年1組の担当で、数学の教科を受け持ってて剣道部の顧問をしている。


歳は秘密らしい。
女子からは人気の先生だ。



「この前の授業の続きをするぞ。教科書、53ページ開けー」



外からは体育の授業をしているのか
楽しそうな声が聞こえてくる。


あたしは教科書を開くこともなく
ただボーッとしていた。


「みんなに時間を与える。隣の人同士で話しあえ。」


あたしは松田先生を
睨んだ。


松田先生は、ニヤリと
片方の口角を上げた。


「ねぇ~これってどう思う~?」


あたしの隣の子は
右隣の人と話しあっていた。



これで、いいんだ。



薄っぺらい友情なんて───





簡単に崩れてしまうのだから
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