松田先生オシエテ.
「はい、おまちどおさま」
ハンバーグとラーメンが
運ばれてきた。
「お、美味そ。おい、食えよ」
そう言って、先生は
ラーメンをズルズルと食べ出した。
「じゃあ、いただきます」
ハンバーグを1口食べると
口の中に肉汁が染みこんだ。
「蒼ちゃん、美味しいかい?」
蒼ちゃん、と呼ぶ女性の人は
松田先生と何か関係があるのだろうか。
「あぁ。美味いよ」
その言葉を聞いて
そうかいと答えていた
「ねえ。」
ご飯を食べながら
疑問に思った事を聞く
「車、運転していいの?」
するとラーメンを食べる
手が止まって
「…バカじゃねぇの?お前がビール飲んだんだろうが。」
「いや、それもあるけど。車で来てるんだったら最初から飲まなきゃいい話じゃん」
生徒にあれだけ
未成年は飲むなよ
なーんて口うるさく言ってるのに
肝心の教師が守ってなかったら
説得力がない
「飲んで、次の日の朝学校行く前に取りに行くつもりだったんだよ。それなのにお前が飲むから」
へぇ、ほんとなのかな
そんな事を思いながら
口にはせず、お味噌汁を1口飲んだ。