松田先生オシエテ.


「ありがとうございました、美味しかったです」


初めてきたけどとても美味しかった。
おじさんとおばさんに頭を下げた。


「ふふ、よかったわ。また来なさい
蒼ちゃんも一緒にね」


松田先生はおじさんと話をしていた。



「わりぃな。突然顔出して。また来るよありがとな」


そう言って、古民家のお店を出た



車に乗り込み
口を開く


「いくらだった?」


「あ?いいよ、別に。」


あたしがおばさんと話をしているうちに、先生が払ってくれていたようだ。



「でも、悪い。あたしが迷惑かけたから」


「要らねぇよ。生徒に、お金貰うわけにはいかねぇ、しまっとけ。」


そう言って、
一切受け取ってくれない


「…分かった。じゃあ何すればいい?」


「考えておく。お前に借りを作ったからなー」



何それ。
まぁでもいっか



そうでもしないとあたしの気が済まないから。



「お前、家に電話したか?」



「事前に打ち上げだからって言ってあります。どこか寄ってくれるんですか」



パッとあたしを見て
バカじゃねぇの、お前
と言われた


バカはどっちだ、バカは
じゃあ、聞くなってーの。



美味しいご飯をお腹いっぱい食べたから
あたしは流れていく景色に目もくれず眠りについた。
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