あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
「………すご」
なに気にビル風が吹き抜ける。
お店からは1キロほどの隣の市。
マンションの前で見上げた。
駅の前に3棟聳え立つ高層マンションのひとつ。
周りの建物が10階建てくらい。このマンションはおそらく30階はあるので、圧倒される。
チラシでよく見るけれど、本当に徒歩1分だ。
高そうだ。
いや、階から高そうだ。
「フランシール2号棟、705、7階??」
巨大な自動扉を開け、エントランスに入る。
縦入れタイプのポストがずらりと並ぶ。何個あるんだろう。ポスティングしたらすぐなくなりそうだ。
スタンドタイプのインターホンの前でボタンを押してみた。
返事がない。
もう一度押してみたけれど、同じことだった。
「…うそぉ」