あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
「にゃあ」
「あっ、ごめん。あなたもご飯だね」
棚にあった仔猫用のパウチのフードがあった。
仔猫はミルクも、それ用をあげないといけないと聞いたことがある。
「人間様用は何もないってことね。何かあった方がいいかよね。買ってこようか今のうちに」
目と鼻の先、駅ナカににコンビニがあった。
財布を手に、出ようとして躊躇う。
鍵は。……いいか。無用心だけど。
すぐそこだし。
玄関先に出たとき、額縁に入れられた紙が目に入った。
『ペットシッター認定者、董坂櫻』
「とうさか、………さくら???奥様???」
いや、マズイでしょうこの状況は。
というか。
なぜ帰って来てくれない。
連絡もないし。
どうしよう。
どうすれば。