あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
**帰れない??
閑静な住宅街のある駅は、中規模なものだった。
2階建てで、2階に図書館の分館らしい設備の案内看板。
小さな個人経営のヘアサロン、パン屋さん併設のカフェ。
とにかく何か食べるものを。
コンビニに入った私に、誰かが声を掛けてきた。
「心花??」
「はい??」
おそらく世間で言うハイスペックさが滲み出るイケメンだ。
同じ年くらいかな。
暗めの茶髪で180㎝はありそうな長身。
濃紺のロングニットカーディガン。スリムなカーゴパンツ。
黒縁のアラレちゃん眼鏡がお洒落な、その奥の優しそうな目で見つめられた。
「………どちら様…???」