あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
ぐう~…
この間で、また、お腹が鳴ってしまった。
「ちょうどよかった。今から何か買って帰って食べようかと思ってたんだけど、1人じゃつまんないから、飯、行かない??」
「えっ!?いやあの…」
なんて唐突な展開なんだ。
しかも強引な。
こういうところあったなそういえば。
自分のお腹が空けば男女問わず食事に誘う。
嫌になればあっさりドタキャンする。
お店の裏で女の子を泣かせているのも何度か見た。だから距離を保っていた気もする。
無自覚なモテ男くんだ。
「よし行こう」
いきなり手を掴まれた。
「えっ!?でも、あの」
わたわたする私。
財布以外置いてきてしまったし、帰らなきゃいけないのに。
「僕が心花のこと好きだったって知らなかったでしょ」
「―――はい!?」