あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
さくさくと着替えて、ジャンパーを羽織る董坂さん。クローゼットから何やら中身の入ったリュックを取り出す。
私も急いで顔を洗って髪を梳かす。
セーターとデニムに着替えてフードつきのコートを着ると、玄関を出る董坂さんを追い掛ける。
「あの、お食事は??」
返事はない。
仕事用のワンボックスカーに乗ると、よく見慣れたコンビニのお握りを渡された。
「朝ご飯です。食べておいてください」
エンジンを掛け、
「そうそう、コンビニには連絡しておきました。しばらくお休み頂きますと」
「ええっ!?」
「携帯にあった番号で。店長さんのお宅のワンちゃんもお世話したことがありまして。知らない間柄ではないもので」
「そんな一方的な!?」
「クレームは一切受け付けません」
「………う…」
本当に何に怒ってるんだろう。
というか、店長はあっさり納得したんだろうか。
この状況を。