あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
「要望があれば犬の散歩から猫のお世話まで、一通り請け負います。最も猫は人に付かず家に付くというので、基本ほとんどお世話はないです。自由に動きますし、自動のフードやり機もあります」
「そうなんですね」
「夕方立ち寄ってトイレ砂の交換と飲み水の確認するくらいですかね。それも循環する機械がありますし」
便利になったもんだ。
「この子は大きいサイズのアメリカンラビットのポーランドロップという種類のウサギで、マルと言います」
薄い茶色の毛並みがふかふかで、小型犬よりひと回り大きい。垂れ耳タイプだ。
と、
「爪が伸びてますね。少し爪切りします。マル、いい子にしましょうね」
「ウサギの爪切りなんてあるんですか!??」
慣れた手つきで抱き上げると胡座をかいて座って、足の間にマルを乗せる。
向かい合わせた形で、マルがバンザイしてうっとりする。
「…はあっ…」
―――めちゃくちゃ可愛い!!!!!
ハンパない。
思わず見惚れた。
いや、もちろんマルに。