あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
**お仕事、のはず
毛繕いをして体重を図ると、ドライフードをあげ、ゲージにセットされたドリンクホルダーの水を替える。
最近の飲み水は下から舐めて飲むタイプらしい。
付属のケースに入った牧草を入れ換えて、慣れた手つきで置いてある軽量の掃除機を掛けて終わったようだ。
反省したように小さくなっていたマルを撫で、
「大丈夫だよ」
と、優しく話し掛ける。
人間が一度怖がったり警戒してしまうと動物にも伝わって、来なくなってしまう。
子供と動物は敏感だと聞いたことがある。
「だっ、大丈夫だから、また来るからね??」
私もそう言って、写真を撮るとスマートホンで飼い主の携帯に送信した。
『問題なく終わりました』
「あと2時間もすれば帰って来ます。次のお宅に向かいましょう」
「あっ、はい」
なんかペットシッターって思ったより大変そうだ。