あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
「次のお宅はこちらですか??」
ワンボックスカーがワンルームマンションの前で止まる。
最近はペット可のマンションが増えているようだ。
「ああ、そうです。……あの、風邪薬を飲んでおきます」
「顔色がよくないですよ??今日は帰りますか??」
「ここまで来たら。あと少しですから。小型犬のお世話だけです」
「指導頂ければ、出来ることはしますが」
心配だ。
資格もないので何をすればいいのかわからない。というより何をしてはダメなのかがわからない。
たかが犬の世話と侮ってはいけない。
自分の飼い犬とは違うのだ。責任が違う。
ここは元から留守らしい。
ガスメーターの扉を開けると隠してある鍵を出して開ける。
カードキータイプだった。
「…お邪魔します…」