あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
よくわからないけれど。
一目惚れとでもいうのかこれは。
名前も聞けず、当然、二度と会うこともなかった。
あれから彼女を忘れることができず、親に何を言われてもパートナーだけは作らなかった。
奇跡が起きたのは、あそこで、あのコンビニで再会したときだ。
仕事帰りの偶然だった。
やっぱりキラキラと輝いて見えた。
彼女はそんなこと覚えているはずもない。
―――けれど、
ただ、そばにいてほしかった。
誰にも渡したくなかっただけなんだ。
本当は。
ましてや、あんなイケメンとタクシーに乗るところなんて、見たくなかった。
2度目に諦め掛けたとき、彼女は帰ってきてくれた。
結局、あんな形で住まわせてしまったけれど―――
このままなんて。
終わらせたくない。
このままなんて。