あなたに恋心~handlingーWarning??【完】
マンションの1階、エントランス脇にある管理人室の窓をノックした。
洸亮さんに付き添ってもらって。
「すいません!!うちの猫が逃げ込んでしまって!!開けていただけないですか!?」
猫がいるのは間違いない。
あのとき連れていなかったのだから。
お腹を空かせてどうしているのか。どうなっているのか。
「どうして猫が??一応ペットは飼育可にしてますけどね、トラブルは勘弁してくださいよ?!」
50代の警備服のオジサマが、しぶしぶ、カードキーを取り出す。
「すみません!!」
ドアを開けると、入り口でハナがうずくまって震えていた。