あなたに恋心~handlingーWarning??【完】


***


―――結局俺も、親父と同じってことか。


傷付いたハナを動物病院から連れ帰り、部屋に戻ると暖かいブランケットでくるみ、優しく撫でた。


「…ごめんな、ハナ。もうひとりの飼い主に……心花に、嫌われちまったよ」


ひとりベッドで腰掛けて項垂れる董坂。


無茶なことをして振り回す形で嫌われてしまった。


せっかくここまで漕ぎ着けたのに。


10年掛かって再会して。
何がなんでも他の男に取られたくなくて。


若い男に嫉妬して、一方的に不機嫌になって。


それなのに。
泣かせてしまった。
嫌われてしまった。


―――俺は何をしてるんだ。



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