私だけを見ていて欲しいの!!
寝ているエマの頬っぺたをパチパチしながら

「エマ、わたし帰るね!」

「ん〜ゆぅ?……ばいば…」

そういうとまた眠ってしまった。

智也は……翔也の膝でおねんね。

わたしが帰ることに気づいた翔也が手を振る。

わたしも手を振り返す。

じゃあもう、帰るかね。

足元がフラフラする…頭もクラクラ…

おぼつかない足元で店のドアを開けると段差に少しひっかかった。

「きゃっ!!!」
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