私だけを見ていて欲しいの!!
お酒の歌(作詞作曲 智也)を歌いながら踊る男子メンバーをよそに私は自分1人の楽屋に戻る。

私はグループの中で女1人だから、気を使って1人楽屋にいつもしてくれる。

汗だくのTシャツをぬぎ、シャワーを浴びながら今日の反省をするのがいつもの日課。
今日は大分手応えのあった。
その余韻に浸っているとだいぶ時間が経ってしまったようだ。

すると

「優ーー!溺れてないか!? 早く出てくるんだ!酒が俺らを待ってる!!」

智也の声と既に酔ってるぽいエマの上機嫌な声が廊下から聞こえる。

「今いく!てか手伝って!」

智也とエマはもう使い物にならない。

翔也は楽屋に入ってきて私の黒髪に金色のメッシュが入っているロングを乾かす。
その間にわたしは黒のTシャツにデニムジャケット、黒のスキニーに着替える。

化粧はライブの時はいつもしない。

どうせ汗で流されるからね!
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