幼馴染以上恋人未満
そう言われた私はガクリと志樹の正面にあるソファーに腰を下ろした。
(私の休日を返せー!!)
なんて心で文句を言う。
「そうなんだ、じゃあ今日は何もないなら私用事があるし、もう行くね?」
と言って立ち上がった私に、志樹が私の腕を掴んで引き止めた。
「話したいことがあるんだ」
ドクンと胸がなった。それはドキドキの高鳴りじゃなく嫌な方。
(なんだろう…。嫌な予感がする)
私は気持ちを顔に出さないように平常心
に立ち上がったばかりのソファーへと座りなおした。