幼馴染以上恋人未満
にっこりと頷いた白崎さん。
私はもう一度示された建物を見た。そこは多分あれは第1校舎だろう、第1校舎と比べ不気味さを思わせる。
それほどあの第2校舎はボロく暗い場所にあった。
私は思い浮かんだ疑問を口にせず、改めて白崎さんにお礼を告げ、志樹がいる第2校舎への道を進んだ。
…………………
第2校舎へ向かえば向かうほど人気がなくなっていく。
挙げ句到着した時にはもうまわりには人っ子1人もいなかった。
(っていうか……)
「本当にここ去年開校した大学なの?」