幼馴染以上恋人未満
プロジェクト
志樹 -side-
「智さん…紅葉さん…」
「こんにちは、志樹くん」
笑顔で挨拶したのは、このみの母…紅葉(くれは)さんだ。
「やあ、志樹。ちょっといいかな?」
紅葉さんの隣で発したには、このみの父…智和(ともかず)さんで俺は、智さんと呼ばしてもらってる。
突然の二人からの訪問。理由は大方察することが出来る。
「は、はい。どうぞ、奥で」
「ごめんなさいね、急に」
「いえ、大体の予想はついてますから」
智さんと紅葉さんをリビングに通す。二人がリビングに入った途端キッチンにいた母が動かしていた手を止めた。
「あら、紅葉ちゃん。それに智和さんまで」
「光里さん、急にお邪魔して申し訳ない」