幼馴染以上恋人未満


「あ、今お茶を…」


「いやいや、大丈夫。まあ、座って話そうじゃないか」


「は…はい」


智さんたちがソファーに腰を下ろしたのと同時に俺も一緒に一人用ソファーに腰掛けた。


俺の両親とこのみの両親は中学時代からの知り合いだと知ったのは、


俺たちがこの家で落ち着いた頃だった。


理由も分からず(今は分かるが)転々と引っ越しをしていた俺たち。


そして最後に引っ越したのは今の家だ。数ヶ月間バタバタしていて、お隣に挨拶も出来ずにいた。

やっと落ち着いた頃、お隣に挨拶に行ったそこでお隣に住んでいたのは智さんと紅葉さんだった。


智さんたちには色々とお世話になって、俺にとってもう一人の両親的な存在だ。

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