幼馴染以上恋人未満
そんな彼女のために智さんは分かりやすく紅葉さんへ説明をした。
智さんの説明で話の内容を理解した紅葉は立ち上がって…
「そんなのヒドイじゃない!私達の可愛いこのみちゃんをダシに使うなんて!」
怒りで興奮した彼女を智さんがなだめた。
ある程度彼女が落ち着いたところで智さんは俺へと向き合った。
「それで、実際何を言われたのかな?」
俺は2人に祖母から言われたことを全て話した。
「そのプロジェクトのデータはもう届いてあるのかな」
「はい。少し待っててください」
そう言った俺はソファから腰を上げて、部屋へと戻り、机の上にあったタブレットを手にリビングへと戻った。