恐るべき冷酷さ加減。
教師のツルッパゲ
親「先生、うちの子を、ツルッパゲいうたんは、本当ですか?」

先生「え、ツルッパゲ?そんなん、いうわけないやないですか。」

親「でも、うちの息子は、先生に、ツルッパゲ言われたと言うてます。飯ものどを通らなかったんですからね。」

先生「では、その、息子さんが、食べられなかったご飯を、わたし、食べろっていうこと?」

親「いや、そうじゃないでしょ!」

先生「ちなみにメニューは、なんですか」

親「メニューは、ハンバーグですけど…いやメニューはいいんだよ!いいじゃないか」

先生「パス」

親「パスってなんだよ!妻が怒りますよ」

先生「ご覧の通り、わたし、近所のとあるお姉さんに、片想い中でして…」

親「いや見ただけでは分からんよ!」

先生「完璧、演じきれてます?」

親「知らねぇよ!おめーの恋愛事情、あ、ごめんなさい。先生の恋愛事情は、今はおいといていいんじゃないですか。」

先生「確かに…。と、言っていいもんか。」

親「面談に集中してくださいよ。」

先生「ちゅうちゅう!」

親「いや、しゅやろが。」

先生「まあな。」

親「とにかく、うちの息子のツルッパゲ問題ですよ。息子はいたく傷ついてんです」

先生「痛みが、傷で痛んでるんですか。」

親「いや、正確に伝わってね~。…先生、あのコホン、このまま、茶化されてるようでしたら、…問題にしますよ。」


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