恐るべき冷酷さ加減。

ウェイトレス「ご注文、よろしかったですか。」

斎藤「うーむ、何にしようかな…。」

ウェイトレス「………」

斎藤「(チラ)すいませんね」

ウェイトレス「はい?」

斎藤「優柔不断なんですよ、僕」

ウェイトレス「でしたら、クリームソーダなんか、いかがですか。」

斎藤「いやです。」

ウェイトレス「…即決でしたね。」

斎藤「そういうことではなくて。」

ウェイトレス「失礼いたしました。どうぞ。」

斎藤「や、意外と、優柔不断ではないのかなぁ!」


斎藤、腕を組む。


ウェイトレス「あの、どっちでもいいですから、注文をはやく…」

斎藤「あなたのお蔭で、わたしの新たな扉が開いた…え?」

ウェイトレス「(ニッコリ)ご注文を。」

斎藤「あぁ、ごめんなさいね。お店、お忙しいのにね。」

ウェイトレス「全然。いらっしゃいませー!!」

斎藤「ものっそぃアピールしてない?忙しいからはよせんかいアピール」

ウェイトレス「そんな。そんなですよ。一生、付き合いますですよ。」

斎藤「いや、一生はいいよ。一生っていや…結婚じゃないかそれ。」

ウェイトレス「そか。じゃ、結婚しちゃいますか!」

斎藤「え?!!」

ウェイトレス「冗談~♪キャハハ、お客さん、面白いですね!吉本新喜劇出れるんじゃないですか。」
< 3 / 17 >

この作品をシェア

pagetop