君の前では王子の仮面をかぶるので覚悟してください。
ギュッー
「えっ?!え、え??拓深?!」
ちょ、えっ?!!
なんのご褒美ですかっ?!!!
「佳詠ちゃん、ごめん…」
え?!なんで?!
なんで拓深があたしに謝るの?!
「え?なになに??
あ!待ってたことなら私がしたくてしたことだからっ…!」
「…佳詠ちゃん、男に騙されないでね、ほんと」
いやいやいや!
私に騙されてますよっ!!拓深ぃ!!
「えぇ?大丈夫だよぉ!
それに、何かあっても拓深がそばにいるもん!」
そう!
ずっと側にいて!!拓深!!!
あぁ…
私、いつか外せるのかなぁ?この仮面…
ううん…
拓深の前では、無理かも…