君の前では王子の仮面をかぶるので覚悟してください。

佳詠side


「あのさ、佳詠よりゲスだよ。俺」


…え?

今、拓深が“ 俺 ”って言った、よね…?


「佳詠の好きな王子様とやらになりたくてずっと演技してたし…佳詠に近寄る野郎を蹴散らすのなんて日常だし、」


「え?え?拓深…?」


「そもそも、佳詠が好き過ぎて、あまりにも好きなのは俺の方。」


どーしよう…


私、

嬉し過ぎるよ…
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