7日目のエピローグ
給食の前、それぞれが配膳をしている時だった。私がフライにソースをかけようとした時。目の前に立ちはだかる大きな壁の存在に気付いた。
私は前を見た。
「…あ」
間違えた、壁じゃなかった。西澤だ。
西澤は何も言わず、じっとこちらを見つめている。一体どうしたんだろう。
「……どうしたの?」と私は訊いた。
すると、西澤は視線を私の持っているお盆に移した。
え、なに…?
私も西澤の視線の先をたどってお盆を見た。
そこにあったのは…葡萄ゼリー。今日の給食のデザートだ。
ああ、これのことか。
「ゼリー欲しいの?」
そう言うと、西澤は笑顔になって首をぶんぶん縦に振った。葡萄ゼリーは私も好きだけど…まぁ今日くらいはいっか。
「いーよ」
そう言って私が笑うと、西澤は「ありがとぉぉぉ!!!」と大袈裟に叫んで私のお盆からゼリーをかっさらっていった。
ふふ、なんか子供みたい。
あんな事も言うんだ、初めて見たかも
私の中で、西澤のイメージが少し変わった瞬間だった。
私は前を見た。
「…あ」
間違えた、壁じゃなかった。西澤だ。
西澤は何も言わず、じっとこちらを見つめている。一体どうしたんだろう。
「……どうしたの?」と私は訊いた。
すると、西澤は視線を私の持っているお盆に移した。
え、なに…?
私も西澤の視線の先をたどってお盆を見た。
そこにあったのは…葡萄ゼリー。今日の給食のデザートだ。
ああ、これのことか。
「ゼリー欲しいの?」
そう言うと、西澤は笑顔になって首をぶんぶん縦に振った。葡萄ゼリーは私も好きだけど…まぁ今日くらいはいっか。
「いーよ」
そう言って私が笑うと、西澤は「ありがとぉぉぉ!!!」と大袈裟に叫んで私のお盆からゼリーをかっさらっていった。
ふふ、なんか子供みたい。
あんな事も言うんだ、初めて見たかも
私の中で、西澤のイメージが少し変わった瞬間だった。