【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
自信の持ち方
実は非常に自身に自信がない。
小説書けて、ある程度の書が出来て、陶芸までこなすくせに何を言うかと言われそうやが、実は自信がない。
というのも。
まず親にほめられたことがない。
度々別の話でも書いたが、うちのオトンという人はギャンブラーで車好きという、まず家に金を入れない人やったのですね。
おまけにオカンは厳しい人でほめられたことがない。
だからどんなに余所で賞をもらっても、まずほめられたことがないから、自分に自信がない。
むしろ。
あまり自身が価値ある質草とは思ってない面もあって、
「でもうちには釣り合わんよなー」
と、あきらめた物や恋は山ほどある。
こういう考えから気づいたのは、
「自信は成功体験でしか身に付かない」
という事実。
つまり。
ちょっとでもほめられたことがない人間は、いつまでたっても自信がつかない。
そればかりか。
ほめられたことがないと、自らを値打ちのないもんやと思ってしまう。
うちは自信がないのでプライドもない。
プライドがないから、多少面目をつぶされる目に遭っても、
「まぁ相手がえぇなら、別にえぇんとちゃう?」
と白けた目を向ける性格になった。
劣等感が強いから、勝負より大局を重視するようになった。
果たして、今はこれが良かったのかどうかは分からない。