【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
心にもあらでうき世に永らえば
関西って百人一首盛んなんですよね昔から。
映画の「ちはやふる」みたいな、あんな感じの競技とかも盛んなんですよ。
毎年テレビのニュースでやってましたしね。
うちも覚えさせられたなぁ…
いちばん覚えてるのが、
「心にもあらでうき世にながらへば恋ひしかるべき夜半の月かな」
という三条天皇の和歌。
これね、意味が良いんですよ。
「別に生きたいと思って生きている訳ではないこの世にいると、月が恋しく感じられる」
って意味なんですけど、人間って昔から変わらないんだなって。
なんかね、親近感わいちゃって。
札幌だと冬の夜中満月が出ると雪で冴えて明るいんですよね。
あの明るいなか歩いてると、雪もキュッキュッって鳴るしで、なかなかいいんですよねー。
こうやって生きてるのも、なんか悪くないような気がします。