【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
実力で捩じ伏せろ!

うちね、表彰されたことって数少ないんですよ。

唯一自慢できるのが、子供時代に授業でイヤイヤ描かされた絵が、どういう成り行きか教科書に載る羽目になったってのだけはありまして。

よく教科書にありますでしょ、「児童作品」ってやつ。

あれです。

でも名前が出る訳でもないし、手元には写真しかないしで、本人的には「なんだかなー」って。

しかもお金にすらならない。

昔から金運ないんだなとか嘆きつつ今に至ってますが。

そのせいか「とにかく実力をつけて這い上がって捩じ伏せるしかない」といった意識だけは昔からありまして、でもそれを露骨に見せるのはスマートではないから、何にもやってませんよって顔だけしといたりして。

我ながら嫌なヤツだな…

けど、人間の嫉妬って根深いから、そのぐらいやらなきゃ効果なかったりするんですよね。

でもね。

見る人が見ると努力は分かるみたいです。

うちの周りはいません。

いたらもうちょい有名になってます。

いないから無名なのです。

ま、論より証拠ですね。

人間って数字とか実物とかいちばん弱いですから、とにかく実力つけるしかないです。

それには…

単純ですが、場数をとにかく踏むこと。

小説もとにかく読んで読んで読みまくって、書いて書いて書きまくる。

これしか出来ないだろうなぁ。

ものすごい地味な結論ですけど、これしかないようにうちは感じます。

また今日も稽古して鍛練するか…。



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