【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
傾向と対策
うちは基本的にズケズケ言います。
まぁそれで炎上なんてのはもはや当たり前で、ときには開き直って、
「わざわざタダで宣伝していただいて助かります、下手な広告代理店に頼むよりコスパがいいです」
なんて嘯くのが蝶眠流。
でも。
不適切な言葉とかNGワードってのには、まぁちょっと検閲的な雰囲気を感じなくはないかな…と。
そこで!
うちがよくやる対策をご紹介します。
その1。
「類語に言い換える」
例えば、
「これ何等分にったって割り切れないやん」
と書いたとき、この「割り切」がどうやらダメだったみたいでして、このときには、
「見切って」
と類語で乗り切りました。
いやー類語事典持ってて助かるわー。
その2。
「日本語がダメなら英語、それでもダメならドイツ語や中国語」
これも日本語でダメな表現があったとき、英語もダメやったんで、うちは漢文が多少読み書き出来るもんで、漢文に書き換えてみたらうまく載りました。
まぁ英語あたりまではガードもありましょうけど、まさか中国語という変化球を投げてくるとは、お釈迦様でも気がつくまい。
その3。
「古語を遣う」
例えば歴史物の作品で、うちなんかは当時のリアルな表現をなるだけ使うんですが、幕末物を書いたときだと、例えば病名は現代と違うんです。
「白内障」は「白そこひ」
「淋病」は「消渇(しょうかち)」。
「結核」は「労咳」。
そうやって当時の医療関係の資料では、表記してあるんですね。
まぁいろんな言い回しがあるので、当時の資料の抜粋という形で、そのまま書くときがあります。
だってそう書いてあるんやもん。
資料の改竄は不味いでしょ。
こうしてさまざまな制約のなか、うちはなるだけ作品にリアリティと高品質を維持するべく表記や表現を工夫してます。
みなさんの参考になるかどうかは分かりませんが、とりあえず備忘録まで。