【エッセイ】『願はくは花のもとにて』
金継ぎ・金直し・金繕い
最近ちょっと金継ぎを独学で始めまして。
金継ぎ、分かります?
陶磁器が割れたり欠けたりしたとき、漆とか樹脂で埋めたり繋いだりして、そこに金を蒔絵して修理する…という日本独自の技術です。
まぁもとをただせば自分で焼いた陶器の鉢やマグが欠けたり割れたり、あとは薬飛びしたりあって、それを直したいというところから始まったのですが。
ちなみに金継ぎは別名が金直し、金繕いともいいますが、メインは漆で接着ですから漆継ぎって呼んでいいんでしょうけど。
人口樹脂とマニキュアの金でやる場合もありますが、これは水に弱くて取れやすい。
で、本格的な漆は高い!
乾燥も設備が要りますしね。
うちがやってるのは、接着は樹脂やエポキシのパテを使って、水研ぎしたあと蒔絵をするときだけ人工の漆を使うという「簡漆」というやり方。
高価なもの以外はこれで大抵なんとかなるんですよね。
道具も100均で揃えたりして。
人工漆だって釣具屋に行けば安いのがありますからね。
で、現在何個か試してまして乾燥中です。
金継ぎをすると器の正面や景色が変わるんで、継いだ場所が正面になる場合もある。
しかもエコ。
まぁあんまり流行らない技術かもしれないですけど、身に付けといて損はないかなと。
これでまた一つ、顔が増えたな(苦笑)